Ankiのすすめ
「Anki」というアプリがある。
その名の通り、知識を効率よく暗記してインプットするためのアプリである。 以下このアプリがいかに素晴らしいかを書いていこうと思う。 ちなみにこのアプリの会社からは一銭ももらってない。
素晴らしいところ
- 無料
スマートフォン版は3000円だがPC版は完全に無料。5000円でも即購入なのに無料。 タダより怖いものはないというが逆に怖くなってくる、どうやって採算を取っているのかは知らない。
- 暗記カードの覚える順番を自動的にカスタマイズしてくれる
これがAnkiのメイン機能であり真骨頂。そもそも暗記という作業は退屈でキツいもの。 特にフラッシュカードを作るフェーズとカードをどういう順番で消化するかを考えるのが一番面倒くさい。
エビングハウスの忘却曲線が有名だが、人間の脳はある一定の法則にしたがって忘れていく。それに応じて暗記しなおさないといけない。 Ankiは1枚1枚のカードそれぞれに忘却曲線を適用し、その場その場でカードの順番を変えながら提示してくる。これは紙の暗記カードではかなり難しいことだ。
このようにしてAnkiを使えば次々に提示されるカードに対して「覚えてない」「ギリギリ覚えてる」「余裕で覚えてる」と言ったレスポンスを返すだけでどんどん暗記できる。
- カードの入力が柔軟
Ankiのカードは単に文字列を書くだけではない。数式も書けるし穴埋めにもできるし画像も貼れるし音声だって添付できる。
僕は医学の試験の問題をカードにすることが多いがCTやMRIの画像をそのまま添付できるのが非常にありがたい。また、必要に応じて医学のテキストPDFの欲しいところをスクショして貼っている。
音声も添付できるので英語のリスニングも可能になるわけだ。
- 多数のアドオンが配布されている
アドオンに関しては僕は詳しくはないが複数のブログ記事を読む感じ語学の勉強に役立つものが多い印象である。
アドオンで自分なりにカスタマイズできるのも特徴である。
イマイチなところ
- 特になし
悪いところが本当に思いつかない。強いて言えば統計情報のグラフがわかりづらいこととTwitter共有ボタンがないことぐらいか。
使う時に気をつけたほうがいい(と思う)こと
- 毎日やること
その日のカードを全部消化する必要はないので毎日少しずつやることが大切だと思う。 Ankiは毎日やることを前提に作られているしそのほうが定着がいいと思う。
- できるだけ小さくカードを作ること
これはよく聞く原則で、言ってみれば一問一答形式で作ったほうが良いということ。 人間の脳というのは器用なもので、余計な情報がカードに入っていると余計な情報と解答を結び付けてしまうことがよくある。
- カードの作成に時間をかけすぎないこと
暗記作業の本体はカードを周回することであってカードを作ることではないので当然のように思うかもしれない。 ただカードを手打ちで作るのは恐ろしく時間がかかる。
僕はAnkiのカードを作る時、一切手打ちをしていない。オンライン問題集をコピペするかPDFテキストをスクショするかなので。
カードを簡単に作るためなら先述の「カードをできるだけ小さく作る」原則から多少外れてもいいと思っている。
100-200枚くらいなら手打ちでもできようが、1000枚手打ちは相当厳しい。
まとめ
効率よくカードを作って毎日無理なく暗記していきましょう。 おわり。